先日生徒を連れて大学リーグを観戦してきました。
初めて大学生のプレーを生で観る生徒もたくさんおり、非常に楽しみにこの日を迎えました。
試合は第1試合
東洋大学VS明治大学
幸先よく3点リードを奪った東洋大学がこのまま逃げ切るかと思いきや、第2P以降明治大学の猛攻が続き、終わってみれば4対6で明治大学が勝利しました。
第2試合は
早稲田大学VS中央大学
この試合は中央大学の質の高いプレーに圧倒され、1対11の大差で中央大学が勝利しました。
全国からレベルの高い選手が集まった試合を観た中で、それぞれ何を感じ、何を学んだでしょうか?
「自分もこの舞台で試合がしたい」「○○大学でプレーしたい」等、一人一人思ったことが必ずあるはずです。
帰りのバスの中で、今日の試合の感想を一人一人発言してもらいました。
その中で、やはり抽象的な言葉が多く、特に「明治大学の勝ちたいという気持ちが強かったから逆転できた」という言葉が多くの生徒から出てきました。
ホッケーのプレーで言えば、ゴール前やコーナー、ルーズパックのバトルに競り勝つことや、パックへの執着心、最後まで諦めずに声を出したり、足を動かすこと等が挙げられると思います。
でもそこで私は、生徒の話を聞きながらなぜかふとこう思いました。
「勝ちたいという気持ち」とは一体何なのだろうか・・・?
「勝ちたいという気持ち」とは一体どういう気持ちを指すのだろうか。「勝ちたいという気持ちで負けた」とはどういうことなのだろうか?
パックへの執着心や粘り強さといった精神面が重要なプレーであるだけに、確かに「勝ちたい気持ち」で負けていれば、それらのプレーで差をつけられてしまうのもわかる気がします。ですが、考えてみるとよくわからない言葉である。
ならどんなにレベルの差があっても「勝ちたいという気持ち」が相手より勝っていたら試合に勝てるのか?
答えはNOです。
では「勝ちたいという気持ち」の本質はなんなのか?
それはこの言葉に表されていると思う。
“It’s not the will to win that matters. Everyone has that. It’s the will to prepare to win that matters.”
「重要なことは、勝ちたいという気持ちではない。そんなものは皆持っている。勝つために準備しようという意思が重要なのだ。」
「勝ちたいという気持ち」=「試合中の心構え」
「勝つために準備しようとする意思」=「試合までの準備に対する心構え」
次の試合に勝つために、どこまで自分を高めることができるだろうか?
次の試合に勝つための、身体的/精神的な準備は万全だろうか?
その部分で、相手との差は生まれていないだろうか?
それこそが、「勝ちたいという気持ち」の差とは言えないだろうか。
アイスホッケーの試合は60分だが、試合の勝敗は60分で決まるわけではない。むしろその60分よりも、試合開始に至るまでの準備で勝敗の大半は決まってしまう。
そう考えれば、試合中に「勝ちたいという気持ち」を持つことよりも、試合前にどれだけ「勝つために準備しようとする意思」を強く持てるかが重要である。
生徒達には
「試合の勝ち負けは準備の段階で決まる」
だから最高の準備をして試合を迎えようと常日頃から伝えていますが、なかなか毎日全力で準備できるなんて、簡単に言えても実行に移すことは難しいですね💦
その都度生徒達には叱咤激励を飛ばしながらシーズンを迎えるまで頑張りたいと思います。
試合を観戦しながら、気づいた点を書き留めています。
気づく力というものはとても大切ですね。
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